中医学の表裏
中医学で使う表裏は、日本語の表裏と少し違います。
まず、表裏には2つの意味があります。
1つ目は、日本語の表裏と同じで「オモテ」と「ウラ」の意味です。
体では体の前側が「ウラ」で、背中側が「オモテ」です。
反対のように思うかも知れませんが、ちゃんと訳があります。
中医学では、オモテは陽、ウラは陰に分類します。
そうすると、「ひなた」は陽で、「日陰」は陰です。
人間も動物と同じと考えて四つん這いになります。
それで日のあたる部分が陽、すなわち「オモテ」となります。
四つん這いになって日の当たる部分を思い浮かべて見て下さい。
その部分が中医学の表です。
反対に四つん這いで日陰になる部分が陰、すなわち裏です。
感覚的でわかりやすいですね。
もう一つは中側と外側です。
表というのは体表です。
そして裏は体の中です。
このあたりは、日本語と中国語の違いもありとても混乱する部分です。
ややこしいですが、ちょっと説明します。
紙のオモテ
日本語 表面(おもてめん)
中国語 正面
紙のウラ
日本語 裏面(うらめん)
中国語 背面
外側
日本語 表面(ひょうめん)
中国語 表面 外面
中側
日本語 中側
中国語 裏面
となります。
日本語の読み方がかわったり、中国語と日本語で言い方が違ったりしています。
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