邪気が裏に結するとは?
体内に入り込んだ邪気が胃腸に長く居座ると、大抵は熱に変わります。
熱は水分を奪う性質があり、便が固くなります。
そうすると、潮熱と言って、潮が満ちてくるように全身に大量の汗が出ます。
通常は汗が出ると熱は下がるのですが、潮熱の場合は下がりません。
特に夕方から夜に熱が出る事が多く、光熱が出ます。
朝方は少し熱が下がります。
熱が高い場合は、意識が朦朧としてうわ言を言います。
今なら、こんな状態なら病院の入院して点滴を受けるでしょう。
では、点滴など無い頃はどうしたかというと、意識を回復されるため開窮薬を使います。
牛黄清心丸などが有名です。
次に下剤を使って便を出します。
便が出ると熱は少し下がり、意識もはっきりしてきます。
引き付けを起こしている場合は、羚羊角などを良く使います。
こういった重症の患者さんの治療方は昔の漢方の本に沢山書かれています。
医療の発達した今の日本では使う機会はまず無いと思います。

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