投稿者 深谷薬局養心堂
回答先: 加味逍遥散 投稿者 ナイン
山梔子は、三焦の熱をとる働きがあります。
三焦は、気血水の流れる管のようなものです。
特に水との関係が密接です。
西洋医学には無い概念ですから、とても理解しにくいものです。
三焦の気血水の流れが悪くなった結果、欝滞して化熱してくる事があります。
このような場合に山梔子を使います。
ですので、山梔子は清熱作用の他に利尿作用もあります。
腎には、陰と陽があり、腎陽が不足しやすい体質ですと山梔子だけでなく冷やすものを長期間使うのは良くありません。
ただし、方剤というのはいくつかの生薬の配合です。
これらを組み合わせた場合、全体のバランスで考える事が大切です。
加味逍遙散は、暖める成分のものも含まれています。
全体的には暖めも冷やしもしないという程度になっています。
加味逍遙散が必要な体質でしたら、長期間続けても腎には問題ないですし、もし腎にも問題があるなら、腎を補うものを併用します。