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Re: 多嚢胞性卵巣とプロラクチン



投稿者 深谷薬局養心堂
回答先: 多嚢胞性卵巣とプロラクチン 投稿者 オラフ
多嚢胞性卵巣と高プロラクチン血症は全く別の病気ですが、
多嚢胞性卵巣の人で高プロラクチン血症になっているケースはよく見られます。

まず多嚢胞性卵巣と多嚢胞性卵巣症候群は違いがあります。
多嚢胞性卵巣とは、卵巣の中に小さい卵胞が沢山ある「状態」です。
その原因の一つに多嚢胞性卵巣症候群がありますが、すべての多嚢胞性卵巣の
原因が他の多嚢胞性卵巣症候群とはいえません。

多嚢胞性卵巣症候群は、多嚢胞性卵巣の状態があるだけでなくてLHが高い、
排卵障害がある、男性ホルモン値が高い(にきび、多毛)、インスリン抵抗性が見られるなどの症状と検査値を総合して医師が判定する「病名」です。

多嚢胞性卵巣を起こす原因としては多嚢胞性卵巣症候群以外には、高プロラクチン血症やストレスなどがあります。
多嚢胞性卵巣の状態が長く続くと、排卵しにくくなり、その結果として卵巣の周りに汚れがたまり、卵巣の皮が厚くなり他の多嚢胞性卵巣症候群に近い状態になります。

また急激なダイエットで栄養不足になるとホルモンの分泌が悪くなり、排卵しなくなります。
その状態が長く続くとやはり卵巣に汚れがたまり卵巣機能が回復しても多嚢胞性卵巣の状態になってきます。

この時点ですと、単純にホルモンのバランスを整えたり、プロラクチンを下げるだけではなかなか排卵しなくて、他の多嚢胞性卵巣症候群の治療と同じように卵巣の周りの汚れを綺麗にする方法も必要になってきます。

多嚢胞性卵巣症候群の原因はまだ解りませんが、遺伝的な素因をもっている可能性が高いようです。
このような場合は生活に気をつけないと汚れがたまりやすい体質と言えます。
そうでない場合は卵巣の周りの汚れが急にたまるのは考えにくいです。

何らかの原因で排卵しない状態が長く続いて次第に汚れが蓄積していくと考えられます





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