投稿者 深谷薬局養心堂(あんずむら)
回答先: 多嚢胞性卵胞症候群 投稿者 みかん
多嚢胞性卵巣の場合は、卵巣の周りに淤血とか痰湿といった汚れがたまって起こると考えます。
ですから、これらの汚れを綺麗にするものを使っていきます。
汚れの種類や、体質、現在の状態などによって、使うものはさまざまです。
また、汚れがたまった原因も考えます。
例えば、冷えて血流が悪くなっている場合は、身体を温め、血流を改善するものを使います。
また、気の流れ(ホルモンや自律神経のバランス)が悪い場合は、それを改善するものを使います。
この他に陰虚型、湿熱型、血虚型、気虚型など色々なタイプがあります。
温経湯や当帰芍薬散は、血を増やす作用があります。
ですので、血虚型のタイプには良いと思いますが、汚れを綺麗にする作用があまりありません。
芍薬甘草湯が男性ホルモンを下げるという使い方は、漢方本来の使い方ではありません。
芍薬甘草湯は、柔肝作用といって、肝に潤いを与える事により、筋肉のひきつりや痙攣を緩和させる作用のものです。
男性ホルモンが高いから何でもかんでも芍薬甘草湯という使い方は正しい漢方の使い方ではありません。