投稿者 深谷薬局養心堂(あんずむら)
回答先: 追加質問です。 投稿者 みーこ
胃下垂と不安はとても関係があります。
胃下垂というのは、漢方的なは脾気下陥の事が多いからです。
「脾気下陥」とは、漢方用語です。
脾は、胃腸の消化吸収の働きを意味しています。
食べたものをエネルギーにして全身に運ぶのが脾の働きです。
この働きがうまく行かず、特に上半身に栄養が行かない状態を脾気下陥と言います。
脾気下陥の人は、心とか肺に栄養が行きにくくなります。
心というのは、心臓だけではなく、大脳の働きをも心と言っています。
心の働きが充分でないと、ここに余分なものがたまりやすくなります。
そう言った余分なものが悪さをして、不安などを起こしていると考えます。
余分なものが何なのかによって治療が違います。
水のようなものだと、半夏厚朴湯や温胆湯をよく使います。
みーこさんの場合、水のよごれ、(痰湿とか水毒と言います)があるので半夏厚朴湯を処方されたのだと思います。
>同じ漢方薬をずっと飲み続けて症状が改善された場合、飲むのを止めても元に戻るということはないのでしょうか?
人間の体は、今の状態を保とうとする働きがあります。
これをホメオスタシスと言っています。
健康な状態がある程度続いて、その状態がインプットされれば、漢方を止めてもその状態を保とうとするので、簡単にもとに戻る事はありません。
ただ、一旦良くなったから、もう二度と悪くならないとも言えません。
つまり漢方で体質改善すると、健康な状態になるという事です。
一旦健康になったから、二度と病気しないとは言えないですから、健康には常に気をつけている事が大切です。