投稿者 深谷薬局養心堂(あんずむら)
回答先: 四逆散について 投稿者 芙蓉
四逆散は、柴胡、枳実、芍薬、甘草で構成されます。
柴胡は気の流れを良くして、発散疎通します。
やや乾かす作用があります。
芍薬と甘草は、協力して、柔肝の働きがあり、肝に潤いを与えます。
柴胡の乾かす作用と芍薬甘草の潤す作用でバランスをとっています。
枳実はやや凉性のもので冷やす働きがあります。
柴胡は、気を上と外に流します。
枳実は気を下と外に流します。
芍薬甘草は、気を内に戻します。
このように配合する事で全身の気の流れを改善する事が出来ます。
全体としてはやや冷やす作用になります。
気の流れを改善する事により、鬱熱(うつねつ 体の内部にこもった熱)を体表に導く事が出来ます。
手足が冷える人でも、舌が赤く、冷たいものが好きなようなタイプの人によく使います。
比較的バランスの良い処方ですから、体質にあっていれば、長期間飲む事が出来ます。