投稿者 深谷薬局養心堂(あんずむら)
回答先: 効果 投稿者 もりん
この3つの処方は、気の流れを良くするという意味では共通しています。
ですが、違いがあります。
この3つ以外に、あと抑肝散、逍遥散も含めて、5つの処方を比較する必要があります。
気の流れをコントロールしているのは「肝」です。
ですので、気の流れを良くする時は、肝の働きも考える必要があります。
四逆散は気を押し流す力は一番強いですが、肝を養う力は一番弱くなります。
抑肝散と逍遥散は非常によく似た処方です。
ただ、抑肝散は釣藤が含まれていて、めまい、ひきつけ、ふわふわなど内風にも使います。
特にこれに半夏と陳皮を加えたものは、気の流れだけでなく水の流れを良くする働きもありますから、めまいなどに良く使われます。
また、子供の引きつけ、夜泣きなどにも使われます。
逍遥散は、芍薬、薄荷、生姜が含まれています。
気の流れを良くする働き(疏肝)と肝を養う(養肝)のバランスの良いものです。
疏肝と養肝のバランスが良い為、ホルモンのバランスを整える作用があり、婦人科なで多く使われています。
のぼせを取るために、山梔子と牡丹皮を加えたものが加味逍遙散です。