投稿者 養心堂
回答先: 生理不順 投稿者 ヨシヒロ ナミ
漢方は、西洋医学とは違い、この病気にはこの薬といった使い方はしません。
その人、その人の体質とか症状、状態、時には季節、住んでいる場所、職業まで考えて
薬を選んでいきます。
この臨機応変な所が漢方の長所です。
生理不順には、いくつかのタイプがあります。
細かく分けるときりがないので、ごく大雑把に分類してみます。
気血両虚タイプ
気( エネルギー )と血が不足して、生理の原料が足りないタイプ。
この場合は、婦宝当帰膠などを使います。
腎陽虚タイプ
ホルモンは腎と密接な関係をもっています。
このうち、黄体ホルモンと関わりのふかいものが、腎陽です。
冷え性で、体温が低い場合は、このタイプの可能性があります。
海馬補腎丸などを使います。
気滞タイプ
ストレスが多く、イライラしたり、生理の前に胸がはったりします。
逍遥丸や開気九などを使います。
淤血タイプ
血液のよごれが多いタイプ。生理の色がくろっぽく、塊が混じります。
また、生理の時に、つるような痛み、刺すようないみが出ます。
冠元顆粒や桂枝茯苓丸、血腑逐於湯などを用います。
湿熱タイプ
普段から、色の濃い、臭いのあるおりものが多く、時に痒みがあったりします。
生理の色は、赤黒く、どちらかというと、暑がりで、湿疹やおできなどが出来やすい
タイプです。
竜胆瀉肝湯などを使います。
このように体質を考えて使う事が大切です。
体質を考えて漢方を使うと、太っている人は痩せてきます。また痩せている人は、太ってきます。