投稿者 深谷薬局養心堂です。
回答先: 四逆散の腹証について 投稿者 カズ
漢方を選ぶ時には、いろいろな事を総合的に判断する事が大切です。
腹診も大切な判断基準の一つですが、腹証だけでお薬を決める事は出ません。
それは「脈診」や「舌診」、あるいは「西洋医学的な病名」も同じです。
腹証だけで、胸脇苦満があるから柴胡剤、服直筋の緊張があるから芍薬といった使い方は、「肝炎には小柴胡湯」と同じで、全体の中の一部分でお薬を決めている事になります。
中医学には四診という言葉があります。
望診 顔色、舌の色などを見る
聞診 声の様子や、匂いなど見る
切診 脈やお腹を見る
問診 症状を聞いて判断する
これらの事から総合的に判断してお薬を決める事が大切です。