深谷薬局 養心堂

漢方薬局 深谷薬局養心堂

Re:肝について

投稿者: 深谷薬局養心堂

中医学には色々な学説があり、一概には言えないのですが、基本的には生まれつきの病気は先天の気の不足ととらえます。
先天の気は、両親からもらい、腎に蓄えられます。
この点から、先天的な疾患はすべて腎虚と考えます。
生まれつき心が弱い、肺が弱い、肝が弱い場合もあります。
この場合も背景には腎虚があると考えて治療します。

腎に蓄えられる先天の気も、脾胃からの後天の気によって養われています。
この事から、先天的な疾患は脾胃を補う事も大切です。
補中益気湯を考えた李東垣という人は得に脾胃を重視するので有名な人です。

生まれつきの肝の虚証は存在すると思います。
治療の方法としてはただ肝を補うだけでなく、他の臓器との関係、得に腎や脾との関係を考えて治療する事が大切と思われます。


  返信する


 トップページに戻る