Re:肝について
投稿者: 深谷薬局養心堂
中医学的には先天的疾患の場合、例えば肺が弱い体質だとして肺だけを補ってもうまく行きません。
肺と同時に、腎と脾胃を補う事が大切です。
先天的な疾患の場合、大きく分けて原因は2つになります。
一つ目は、胎児の時の栄養不足などで、臓器が未発達の場合です。
昔は栄養状態が悪く、妊婦の生活環境も悪かったのでこのような赤ちゃんは沢山いたと思います。
治療としは、成人するまで考える必要があり、お金がある人を除いて毎日高価な煎じ薬を飲ませる事は困難だったでしょう。
そこで庶民は、ヤマイモとかクコの実、何首烏などを食事として毎日取るという方法をとったと思います。
これが本当の薬膳で、今の薬膳のように高価なものを一回だけ食べるというのは薬膳になっていないように思います。
先天的な疾患として、もう一つは遺伝子レベルの問題です。
必要な遺伝子が不足している場合は漢方の治療は難しいですが、悪さをする遺伝子があってもその遺伝子が働かなければ問題はおこりません。
遺伝子のスイッチを切るという考えです。
この考え方は、中医学にはありません。
これから研究が進んでいくのではと期待しています。
このホームページの最後に「補腎薬とエピゲノム」というページがあります。
よろしければ参考にしてください。
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