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Re:汚れが溜まりやすい体質

投稿者: 深谷薬局養心堂

中医学に「邪気が溜まる場所は、生気が必ず不足している」という理論があります。
瘀血、痰湿といった汚れは内邪と言って邪気の一種です。
もし全身の生気が不足していたら、全身に邪気がたまります。
ただ、そういった事は少なくて、大抵は体の一部に邪気がたまります。
例えば脾に邪気が溜まる場合は脾の生気が不足しているという事です。
脾の正気不足の中では脾気虚と脾陽虚が一番多く見られます。
脾にたまる内邪としては痰湿が多いです。
そうすると、脾気虚や脾陽虚により、脾に痰湿がたまるというケースがとても多いでしょう。
香砂六君子湯などは、脾の気虚を補うと同時に脾胃にたまった痰湿を取り除く作用があります。
他の臓器も同じように考えてください。
臓器によって不足しやすい生気と、溜まりやすい邪気があります。
ここで全部説明するのは難しいです。
気滞は、肝の疏泄の効能が低下しておこると考えます。
それ以外にも心気虚による心気滞、肺気虚になる肺気滞なども考えられるのですが、中医学の教科書の中には述べられていません。
外邪の場合は、必ずしも生気の不足が無い場合もあります。
伝染病や毒などの強い邪気の場合です。



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