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Re: 血府逐於丸



投稿者 深谷薬局養心堂
回答先: 血府逐於丸 投稿者 拓
熟地黄は、地黄をお酒で蒸して乾燥する事を9回くらい繰り返して作ります。
補血の作用が生地黄よりも強くなり、さらに腎精を補う作用もあります。
ですので、貧血気味の人とか、腎精不足の人などには熟地黄が使われる事が多いです。
生地黄は、地黄を乾燥させた乾地黄と、生のままの鮮生地があります。
一般的に生地黄は乾地黄をさします。
乾地黄は、熟地黄に比べて補う作用は弱くなりますが、血液の流れを良くしたりする作用があります。
血腑逐於丸は気滞血淤といって、気血の流れが悪くなっていますから乾地黄が適しています。

芍薬には赤芍と白芍があります。
一般的な芍薬は白芍です。
赤芍は、活血化淤(血を綺麗にして血流を改善する)の働きがあります。
白芍は活血化淤の作用は弱くなりますが、柔肝養肝の作用が強くなります。
柔肝は肝を柔らかく、みずみずしくする働きで、肝は気の流れを調整してまいすから、気の病気には白芍、血の病気には赤芍を使う事が多いです。




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