投稿者 深谷薬局養心堂
回答先: 白朮について 投稿者 しょう
参苓白朮散は、脾虚のための補気作用が主で、それに収斂としての作用と、軽く津液を補う作用があります。
収斂の作用は、下痢を止めるという意味だけでなく、栄養物質が体外に漏れるのを防ぐ意味があります。
津液を補う作用はあまり強くありません。
また腎陰を補う作用は殆どありません。
ですので、脾気虚と腎陰虚がある場合は、参苓白朮散と、六味丸などの組み合わせが必要になってきます。
処方というのはバランスが大切です。
陰虚だからといって、潤すものばかり配合してしまうと、固まって流れなくなってしまいます。
この性質を膩(じ)といいます。
脾気虚があるならやはり白朮は抜かないで、その分、腎陰を補うものを多目にすれば良いと思います。