投稿者 深谷薬局養心堂(あんずむら)です。
回答先: 人参について 投稿者 ごま
人参だけ飲んだ場合と、配合されている場合では意味が違います。
例えば、白虎加人参湯という処方は、石膏が主薬です。
石膏は体を冷やし、潤す作用があります。
これと人参をあわせると、気を補うと同時に津液(栄養液)を補う事が出来ます。
知母と石膏の寒性により、人参の温性は中和されてしまい、方剤全体としては、のぼせる作用は無くなります。
のぼせにくく、胃に良いものとしては、西洋人参があります。
人参の補気作用はそのままで、暖める作用は殆どなく、のぼせのある人でもよく使います。
これは日本でも手に入ります。
日本ではあまり使いませんが、中国では党参や太子参といったものも、のぼせが出にくいので、胃腸が弱く気虚の人によく使われています。