投稿者 深谷薬局養心堂
回答先: 外陰掻痒症 投稿者 あお
外陰掻痒症の漢方的な原因と治療は、次のようにします。
1.湿熱
外陰部に炎症を起こしている場合とか、トリコモナス、ガンジタなどに
よる場合が多く、多量の色のあるおりものがあります。
痒みもひどく、我慢できない程度です。
口渇、暑がりの場合は瀉火利湿顆粒を使います。
冷え性の場合は婦宝当帰膠と瀉火利湿顆粒を併用します。
2.淤血
血液の汚れが原因の場合です。
茶色いおりものがある事が多く、生理に固まりがまざります。
外陰部は黒っぽく、ゴワゴワした感じになります。
血腑逐於丸などを使います。
3.気滞
痒みは強い時と強くない時とムラがあります。
おりもの、外陰部の変化はあまりありません。
加味逍遙散などを使います。
4.気血両虚
血行不良や栄養不良によるものです。
外陰部はやや萎縮して乾燥する感じがあります。
この場合は婦宝当帰膠や参茸補血丸を使います。
冷えを伴う時は海馬補腎丸を使います。
また、苦参や蛇床子を煎じて、お風呂に入れると良いでしょう。