投稿者 深谷薬局養心堂
回答先: 多嚢胞性卵巣について 投稿者 もこ
多嚢胞性卵巣は、卵巣の周りに色々な汚れがたまって、卵巣の殻が厚くなって、卵胞が膨らみにくい状態と考えます。
ですから、活血薬とか化痰薬などで、卵巣の周りの汚れを少しでも綺麗にする事を考えます。
それと同時に、気の流れや、冷えなど、汚れが溜まりやすい体質を改善するようにします。
また、卵巣の機能低下もある場合は、腎を補うようなものを使います。
ただ、補うものは、少し後から使う事が多いです。
また、プロラクチンなどが関係している場合、ホルモン全体のバランスが悪い事もあり、気の流れを改善するものが必要と考えます。
ですので多嚢胞性卵巣といっても色々なものがあります。
芍薬甘草湯はもともと、筋の痙攣を緩める働きものです。
甘草が沢山含まれている為に、むくみが出る事があります。
多嚢胞性卵巣や高プロラクチンなどに芍薬甘草湯が使われる事があります。
これは芍薬甘草湯でLHやプロラクチンが下がるという考えがあるためです。
ただ、多嚢胞性卵巣でLHが高いのは排卵しない為ですから、ただLHだけ下げてもあまり意味は無いように思います。
また、臨床の検査結果だけで漢方薬を使うのは、漢方的な体質を無視しているので、漢方的な意味では正しくありません。