投稿者 深谷薬局養心堂
回答先: 芍薬甘草湯 投稿者 野地
ニキビなら清上防風湯、肝炎なら小柴胡湯、不妊症なら当帰芍薬散、温経湯などという使い方は、本来の漢方の使い方ではありません。
漢方の本当の使い方は、漢方的な診断にもとづいて行います。
現代医学的な診断と漢方的な診断は違います。
芍薬甘草湯は、漢方では柔肝薬といいます。
肝は、肝臓だけでなく、自律神経やホルモンのバランスなどを整えている部分です。
肝の働きは、肝気と言いますが、肝気の基礎になっているものが肝血や肝体です。
この部分に栄養を与えるのが芍薬甘草湯です。
肝は筋とも密接な関係がありますから、筋に潤いがなく痙攣するような時にもよく使います。
このことから、芍薬甘草湯は痙攣のお薬というようになったのだと思います。
そもそも芍薬甘草湯肝に潤いがなく、肝気の流れが正常でない場合に使います。
このような状態でしたら、痙攣に限らず、病気の種類にあまり関係なく使う事が出来ます。