投稿者 深谷薬局養心堂(あんずむら)
回答先: 手のひらが火照る 投稿者 奈津美
このような場合、いくつかの事が考えられます。
一つ目は、陰と陽のバランスが悪い場合です。
陰は体が熱くならないように保つ働き、陽は体を温める働きがあります。
これらのバランスが悪くなり、ある場所では陰が不足し、ある場所では陽が不足しているような場合です。
陰陽のバランスが悪くなる原因としては臓腑のバランスが悪い事が多いですが、気の流れや血の流れが悪い場合にもおこります。
二つめは、気虚や血虚の場合です。
気はエネルギー不足、血虚は血の不足です。
これらの場合は、通常は冷えが多いですが、時に虚熱といわれる熱が生じる事があります。
虚熱は疲れた時などにひどくなる傾向があります。
三つ目は、真仮の問題です。
冷えが真で熱が仮の場合、真熱仮寒といいます。
逆を真寒仮熱といいます。
これらを見分けるのに大切なのは、舌の色、脈、口渇があるか、尿の色などです。
舌が赤く、熱があるような脈で、冷たいものが飲みたく、尿が黄色い場合は冷えがあっても熱が原因の事があります。
この場合は清熱薬を使うことで冷えが解決されます。
また、舌が淡色で脈も冷えた時の脈で口渇が無く、尿の色も透明に近い場合は熱感があっても温める薬を主に使い治療していきます。