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Re: 多発性毛膿症について



投稿者 養心堂
回答先: 多発性毛膿症について 投稿者 みー

仙方活命飲は、中国ではとても良く使われている薬です。
しかし、日本では殆ど用いられていません。
私も使った事はありません。

功能は、皮膚の化膿症です。
特に局所が赤く、痛み、腫れ、熱をもっている場合で、
体力が比較的あり、暑がりの人に適しています。

処方構成は、
金銀花は、解毒作用が強く熱をさまします。
防風と白しは、毒を発散させます。
当帰、赤芍、乳香、没薬は、血流を改善し、血液の中の
毒をとり、痛みを押さえる働きがあります。
貝母と瓜楼根は、膿みを外に出す働きです。
穿山甲、皀角刺は、硬いしこりを柔らかくするとともに
解毒の働きもあります。
胃に負担をかけないように陳皮を配合しています。
甘草は解毒とともに、薬全体を調和させます。

このようにとてもうまく考えられた処方ですが、
残念ながら日本では手に入りません。
特に穿山甲は、動物生薬のため、入手困難です。

日本で、同じような目的に使うなら、
 銀翹解毒片
 治頭瘡一方
 荊防敗毒散
 黄連解毒湯
 防風通聖散
 十味敗毒湯
 荊芥連翹湯
 清上防風湯
などがあります。
こういったものを体質に応じて、組み合わせていくと
かなり効果があると思います。

漢方薬は、病名で選ぶものではありません。
かならず、その人の体質を考え、病気の原因を考え、
季節、土地柄、食生活なども考慮して処方を決めて
いきます。
ですから、この病気ならこの薬といった安易な方法では
なく、ちゃんと漢方に詳しい人によく相談して
処方を決めて下さい。




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