投稿者 深谷薬局養心堂
回答先: 妊娠8週なのですが 投稿者 メイ
漢方薬は胎児の奇形率が上がる事はありません。
ただ、体質に合わないものを飲むと流産の原因になる事があります。
一番注意が必要なのは、 大黄 アロエ センナ などの便秘薬です。
これらのものは、子宮を収縮させます。
ですので、一般的には妊娠中は飲まない方が良いでしょう。
次に作用の強いものです。
麻黄、附子などです。
これらのものは、体質にあわせ、短期間使うなら問題はありませんが、長期間の使用はなるべく避けて下さい。
最後に活血薬です。
これは、血の流れを良くし、血を綺麗にするものです。
ただ、淤血(血液のよごれ)が無い人が大量に飲むと流産のきっかけになると言われています。
これは、淤血がある人が飲むと逆に安産のお薬になります。
このあたりが漢方の難しい所です。
もうひとつ、体質を判断する事です。
冷え性の人には温める薬、暑がりの人には清熱作用のあるものを使います。
これを使い間違えると、それですぐに流産するという事ではありませんが、
妊娠中は体が敏感ですから、特に注意する必要があります。
さて、今回の件ですが、漢方が原因とは考えにくいです。
今の状態は、胎児の発育が悪い訳です。
漢方薬は、胎児の発育を悪くするような作用はないからです。
初期の流産の原因として、始めから育たない卵だったという事が非常に多いです。
このような事は、体の状態にかかわらずおこります。
ただし、流産をくり返す場合は、他の原因がありますから、治療が必要です。