投稿者 深谷薬局養心堂です。
回答先: 補気薬の選び方について 投稿者 さくら
補気薬の代表は、四君子湯というものです。
多くの補気薬は、四君子湯をもとに、発展したものです。
六君子湯は四君子湯に、陳皮、半夏を加えたものです。
陳皮、半夏は、胃腸の中の水をとる働きがあります。
また、吐き気、胃のもたれなどにも良いものです。
星火健胃錠は香砂六君子湯といって、六君子湯にさらに木香、縮砂を加え、気の流れを良くし、消化を助けるようにしています。
補中益気湯は、柴胡、升麻などを加え、益気昇提の作用があります。
益気昇提とは、気を上に持ち上げる働きで、胃下垂、脱肛などに良く使います。
また、胃腸以外の部分の気を補う働きがあり、夏ばて、息切れなどに良いものです。
星火健脾散は、参苓白朮散と同じで、気を補う以外には、津液を補う働き、余分な水をとる働き、引き締める働きがあります。
津液とは体に必要な体液のようなものです。
要らない水を流し、必要な栄養を補う作用と考えて下さい。
また引き締める作用により、下痢などにも効果があります。
さくらさんの場合は、まず補中益気湯が良いでしょう。
もし、下痢したり、汗が多く出て脱水のようになりやすいなら星火健脾散と麦味参顆粒を併用すると良いでしょう。