投稿者 深谷薬局養心堂(あんずむら)
回答先: 玉葱 投稿者 二陳湯と星火温胆湯
星火温胆湯は、二陳湯を含んでいます。
二陳湯に枳実、黄連、竹茹、酸棗仁を加えたものです。
二陳湯は確かに胃腸の症状によく使われますが、胃腸専門のものではあません。
全身の痰湿、特に湿をとるのに良く使われます。
星火温胆湯は二陳湯を含んでいるので、二陳湯と同じ作用があります。
さらに、黄連と酸棗仁は心を休め、心の熱をとります。
ですから、イライラ、不眠、自律神経などにも良いものです。
竹茹、枳実で、少し固まったような痰も治療します。
このように考えると、二陳湯は少し温める作用があり、痰湿の中でも湿を中心に治療します。
温胆湯は、少し熱をとる働きがあり、痰湿の中でも痰を主に治療します。
痰湿は汚れた水、脂、繊維です。
湿とは、少し水っぽいもので主に汚れた水です。
痰は少し粘っこいもので、汚れた脂、繊維などです。