投稿者深谷薬局養心堂/杏村 日本漢方で痒み、湿疹によく使うものとして
回答先:
漢方には中国式と日本式があります。
中国式は中医学と言って、その人の体質や症状から病気の原因を考えて、それにあわせた治療方法を考えてから処方を決めます。
この方法はとても優れていますが、誰でも簡単に処方を決められる訳ではありません。
日本式の場合は、この病気のこのタイプはこの処方という決め方をしますので、自分で処方を決めるのは比較的簡単です。
日本の漢方の効能効果もこれに基づいて表記されています。
1.黄連解毒湯 赤味が強く熱感を伴うタイプ
2.消風散 じんましんのように出たり消えたりするタイプ
3.荊芥連翹湯 皮膚がザラザラの場合が多く、痒み、赤味を伴うもの
4.十味敗毒湯 赤味はあまりつよくなく、痒みは中等度
5.当帰飲子 赤味、かゆみともにそれほど強くなく、皮膚のカサカサがつよく貧血気味のタイプ
となっています。
しばらく日本式の漢方でやってみて効果が出ない場合は中医学を試してください。
この場合は中医学に詳しいお店などで直接相談する必要があります。