投稿者 深谷薬局養心堂
回答先: 口内炎について 投稿者 ひつじ
口内炎は、漢方的には胃熱です。
胃に熱がこもり、それで口内炎が出来ると考えます。
ただ、難しいのは、胃熱が起こる原因が様々な点です。
主な原因としては
1.食事
辛いもの、甘い物などは、胃熱を作る原因になります。
2.ストレスなど
ストレスを受けると、気の流れが悪くなります。
気の流れが悪くなると、熱がこもりやすくなります。
3.便秘
便秘でも、胃に熱がこもります。
4.気虚
胃腸の働きが悪く、気(エネルギー)の不足がおこります。
通常は冷えが起こる事が多いですが、時に気虚発熱といって、熱がこもる事があります。
5.風邪など
風邪など外感を受けると、熱の発散がうまくいかず胃熱が出来る事があります。
6.淤血
血液の汚れを淤血といいます。
淤血があると、やはり熱がこもりやすくなります。
7.陰虚
胃の潤いが無くなると、乾燥して熱がたまります。
この中で、慢性的に長引く場合、2の気滞、4の気虚、6の淤血、7の陰虚が多いようです。
代表的なものとしては、
気滞の場合 加味逍遙散 開気丸
気虚の場合 補中益気湯 小建中湯
淤血の場合 血腑逐於丸
陰虚の場合 麦門冬湯
などがあります。
これは一般的な処方で、体質を考えてもう少し正確に選ぶ事が大切です。
ぜひ一度、漢方に詳しいお店などで相談して下さい。