深谷薬局 養心堂

漢方薬局 深谷薬局養心堂

Re: 温経湯



投稿者 深谷薬局養心堂(あんずむら)
回答先: 温経湯 投稿者 ななみ
周期療法は、生理の周期にあわせて処方を変えていきますが、漢方的な理論では
陰と陽のバランスを整える事に意味があります。
低温期は陰の時期で、高温期は陽の時期です。
陰陽の理論では、陰陽転化というものがあます。
「陰きわまって陽を生じ、陰きわまって陽を生じる」
生理の周期も陰と陽の転化に他なりません。
陰と陽の転化がうまく行かなくなると、排卵しなくなったり生理が来なくなったりします。
ですから陰陽の転化がまいつき順調におこるように陰と陽のバランスを整えるのが周期療法です。
陰と陽の根源は、「腎」にあります。
子宮や卵巣は漢方的には「腎」の一部分ですから、腎の陰と陽のバランスを整える事が大切です。
ですので、周期療法は原則として腎を補うものを使っていきます。
当帰芍薬散と温経湯では、腎を補う力がありません。
ですから、周期療法には力不足です。
また、どちらの性質もよく似ていて、低温期と高温期に使い分ける意味があまりありせん。
この2つはどちらも血を補う働きがあります。
主な違いは、当帰芍薬散は、水の流れをよくして余分な水を出す働きがあります。
温経湯は潤すものがやや多く含まれています。





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