投稿者 深谷薬局養心堂(あんずむら)
回答先: 蕁麻疹?と全身に感じる暑さ 投稿者 ウインズ
このような状態の場合、中医学的には「風と火」という2種類の邪気が体の中であばれている状態と考えます。
風という邪気は変化が激しく、出たり引いたりします。
痒みを起こす一番の原因になります。
風を静めるには、「銀翹解毒散」や「消風散」を使います。
火は、体内の余分な熱で、炎症の原因にもなります。
火が余分な水分と結びつくと湿熱という邪気になり、血を結びつくと血熱になります。
火をとるには、清熱解毒薬というのものをよく使います。
代表的な処方は黄連解毒湯です。
湿熱の場合は瀉火利湿顆粒、血熱の場合は涼血清営顆粒を使います。
風と火の邪気は、津液を消耗する性質があります。
津液とは、体内の潤いとか栄養液です。
もし津液が消耗している場合は、瀉火補腎丸や杞菊地黄丸なども考えます。
具体的にどのような処方が良いかは、舌とか脈をみていく必要があります。