投稿者 深谷薬局養心堂
回答先: 六君子湯について教えてください 投稿者 匿名
ホルモン、自律神経、免疫、栄養、エネルギーなど目ではよく見えないけども
働きがあるものを漢方では気といっています。
気虚というのは、気の量の不足です。
気滞というのは、気の流れが悪い場合です。
気の量が少ないと、気の流れも悪くなります。
気の流れが悪いと、部分的には気の量も少なくなります。
ですから、気虚と気滞よく似ています。
ですが、違いがあります。
気滞は、常に流れが悪いのではなく、たまに流れが良くなる事があります。
気滞の方が、気虚に比べて変化が大きいです。
気滞の場合は、部分的には気の不足がありますが、また部分的には気がたまっている場合もあります。
ですから、イライラ、のぼせ、動悸、不眠などの症状を伴う事があります。
気虚は気の絶対量の不足ですが、気滞は気の偏在です。
この為、気虚は舌の色が淡くなる事が多いですが、気滞の場合は淡くなる事は少ないです。
気虚にも色々あります。
どの部分の気が不足しているか考える必要があります。
胃腸の気が不足している場合は脾気虚といって六君子湯を使います。
心の部分の気が不足している場合は心気虚で、麦味参顆粒や帰脾錠を使います。
肝の部分の気が不足している場合は、補中益気湯や当帰四逆湯などを使います。
肺の気虚なら、麦味参顆粒や桂枝加黄耆湯をよく使います。
腎の気の不足なら八味丸などを使います。
やる気が出ないなどは、肝や心との関係が深いので、補中益気湯や帰脾錠も良いかも知れません。
一度、漢方に詳しいお店でよく相談してみて下さい。
お近くに良いお店が無い場合は、当店のインターネット漢方相談などをご利用ください。