投稿者 深谷薬局養心堂です。
回答先: 消風散について教えて下さい 投稿者 はっち
漢方薬というのは、病気をおこしている原因を考えてお薬を使います。
病気をおこしている原因は、
体内に余分な毒素がある
内臓の働きが悪いか、バランスが悪い
気血水の流れが悪い
陰と陽のバランスが悪い
などです。
こういった漢方的な診断を「辨証 べんしょう」と言います。
辨証に従って漢方を使う場合、西洋医学的な病名はあまり関係ありません。
例えば、葛根湯は辨証さえ同じなら、風邪にも肩こりにもリウマチにも筋無力症にも下痢にも使います。
消風散は、体内の湿熱(しつねつ)と風邪(ふうじゃ)という毒素を取り除くものです。
湿熱は、余分な水に熱がこもったようなものです。
風邪は、簡単に言うとアレルギーのような症状です。
このような場合、湿疹が出来やすいので消風散は湿疹のお薬になっていますが、湿熱と風邪があれば、湿疹以外にもいろいろな方面に応用出来ます。