投稿者 深谷薬局養心堂です。
回答先: 加味逍遥散 投稿者 メール
陰から陽への転化を考える時、気の流れはとても大切です。
ただ、それ以外にもいくつかの事を考える必要があります。
「陰がしっかり補われる事によって、始めて陽に転化出来る。」
これは中医学独特の考えです。
陰は極限まで極まって(重陰)始めてスムースに陽に転化出来ると考えます。
「陽そのものも重要」
陽気が不足すると、やはり陰から陽への転化がスムースにいきません。
「気の流れ」
陰から陽への転化は、動きのある時期です。
動くのは主の気で、それに応じて水や血も動きます。
やはり気の流れがスムースである事が大切です。
気の流れをスムースにするものを利気薬といっています。
中医学は、気の流れを非常に重視しています。
ですから、気の流れを調整する場合でも色々な方法や色々なものを考えています。
加味逍遙散も気の流れを良くする漢方薬です。
ただ、気の流れが悪ければすべて加味逍遙散で良いとは言い切れません。
気の流れが悪い場合でも、色々なタイプがあるからです。
気の流れの治療は、比較的効果が出やすいものです。
気は動きやすい性質があるからです。
しかし、一時的な効果は出やすくても、気の流れは気を作る原料や臓腑の働きにも関係しています。
それぞれの原因によっても体質などによっても治療期間は違います。
ですので、一概に何ヶ月とは言えません。