投稿者 深谷薬局養心堂
回答先: 六味丸と杞菊地黄丸の違い 投稿者 ユニバーサル
杞菊地黄丸は六味地黄丸に菊花と枸杞子を加えて作られています。
杞菊地黄丸には六味地黄丸の成分は全部含まれていますから、違うのは上記の2味が含まれているかどうかの違いになります。
六味地黄丸は主に腎を補う作用があり、肝や脾を補う力もあります。
目は中医学的には肝に属しています。
中医学には肝腎同源と言う考えがあり、腎を補うと間接的に肝も補われると考えます。
ですから、六味地黄丸は目にもよく使います。
ただ、もっと直接的な効果を出すため、肝に働く枸杞子を加えました。
目は体の上部にあるため、重たい薬は届きにくいので、それを運ぶものとして菊花を加えました。
菊花は頭痛にも良いものです。
目眩も肝との関わりが強いので、杞菊地黄丸の方が効果が良いでしょう。
不眠もいろいろなタイプがあり一概には言えないのでずか、自律神経と関係するものがあります。
肝と自律神経は関連していますから、それで効果が出たのではと思います。