その11 30代前半 8回胚移植
30代前半での女性。
今まで胚盤胞を8回もどしたけれども1回もhCGが陽性にならない方です。
自然妊娠はあきらめているので、体外と漢方を併用したいと来店されました。
胚盤胞を8回もどしても、全く妊娠反応が無いのは、漢方的には子宮の中の汚れと、気の流れが悪い状態と考えます。
子宮の中に汚れがあると、それが着床をじゃまします。
漢方的には汚れた血(淤血)、汚れた水、脂、繊維(痰湿)などです。
ですから、痰湿や淤血を綺麗にする漢方薬を使います。
気とは目に見えなくて働きがあるものです。
現代医学では、免疫、自律神経、ホルモンなどです。
これらのものは、妊娠と大きくかかわっています。
特に免疫は着床障害や流産と関係があります。
ですから漢方で気の流れを調える事はとても重要です。
4ヶ月漢方を飲み胚移植をすると、今度は弱いですがhCGの反応が出ました。
その次の月も胚移植をされて、今度は妊娠反応がありましたが化学流産となりました。
凍結胚が無くなったので、補腎の漢方薬を2ヶ月使い採卵周期に入りました。
6個採卵できて、とても良い胚盤胞を3つ凍結しました。
また活血、利気、化痰の方法で胚移植にいどみ、無事に着床、妊娠、出産されました。
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