その18 30代後半 2回流産
30代後半の女性。
結婚10年で、今まで2回の流産を経験されています。
簡単な不育の検査では、抗核抗体が少し高いが他は特に問題は無いとの事でした。
冷えがひどく、左の腹部が時々チクチクと痛む事があります。
下は暗紫で淤血があるように思われました。
基礎体温を見せて頂くと、低温期と高温期の温度差が0.7度くらいあります。
はっきりとした理由は分からないのですが、私の経験から低温期と高温期の温度差がありすぎる場合は、やはり妊娠しにくく、流産しやすい傾向があります。
中医学的には陰陽のバランスの問題と言えます。
通常は低温期は陰を補い、高温期は陽を補いますが、この方の場合は逆に低温期に陽を補い、高温期に陰を補い、陰と陽を調和させました。
また、淤血の改善として活血化淤薬を2種類使いました。
周期療法を開始して4ヶ月目くらいから、低温期と高温期の温度差が0.4度とちょうど良くなりました。
そして漢方を飲み始めて11ヶ月目に妊娠、安胎のものに切り替え、今度は流産せず無事に出産されました。
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