その51 珍しいケース 2例
長年漢方をやっていると色々なケースに遭遇します。
その中でとても記憶に残る3つのケースをご紹介します。
最初の2つは30年以上も前の話です。一人は、病院で多嚢胞性卵巣と診断された方で、年に数回生理がありますが、基礎体温は単相で排卵していません。
漢方薬を飲んで7日目に基礎体温が上がり(初めての排卵?)そのまま妊娠されました。
これは多嚢胞性卵巣の最短の妊娠例です。
漢方薬を飲む前にあるていど膨らんでいた卵胞が漢方の力でうまく排卵出来たのだと思います。
この方は、2人目の時も漢方薬を飲んで1-2ヶ月で妊娠されました。
よほど漢方が効きやすい体質なのでしょう。
もう一人は、20代後半くらいの方でしたが、生まれてから1回も生理が無かった方です。
お医者さんが嫌いで、1回もお医者さんに行った事がありません。
漢方薬だげで何とかならないかと来店されました。
しばらく漢方を飲んで効果が出ならお医者さんに行くと約束して漢方を始めました。
飲み始めて4ヶ月くらい飲んだ頃、基礎体温が上がりました。
しかし、生理にはなりませんでした。
とりあえず、妊娠検査薬を使ってもらうと、何と妊娠していました。
無事に出産されましたが、生まれてから1回も生理が無い状態での妊娠でした。最後の一人は、周期療法を行っている方でした。
30代の方だったと思います。
排卵時にタイミングをとり、フーナーテストを行いました。
結果は精子が0匹で、がっかりでした。
フーナーテストのすぐ後に体温が上がり高温期になりました。
しかし、その後、体温が下がらず、調べてみると妊娠されていました。
そういう事もあるのだなぁと思った例です。
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