深谷薬局 養心堂

漢方薬局 深谷薬局養心堂

その8 30代後半 内膜が薄い



30代後半の女性。
体外受精を何回も行っています。
卵はそれなりに採れるのですが、内膜が4mm程度でなかなか胚移植出来ない方でした。
生理前に胸が張るとかイライラ、寝付きが悪いなど気の流れが悪い感じがあります。
卵胞ホルモンを使っても内膜が厚くならない場合は、中医学的には血の不足があるか子宮の中に汚れのようなものがあると考えます。
また、内膜に対する抗体がある可能性もあります。
抗体は免疫のバランスですから、中医学的には気の流れと関係します。
舌は色が薄く、くすみがあります。これは血の不足と淤血がある時に多い舌です。
つまり、辨証では気滞血淤、肝血不足と考えました。
ですので、血を増やすもの、淤血を改善するもの、気の流れを良くするものを使っていきました。
採卵の周期は生理の周期にあわせて腎を補うものを使いました。
飲み始めて半年くらいで8mm以上の内膜になり良い状態で胚移植しましたが、着床はしませんでした。
その後2回くらい良い内膜で胚移植を行いましたが、残念ながら妊娠出来ませんでした。
しかし、着床しなかった次の周期、なんと自然妊娠しました。
流産の心配もあったので、妊娠後もいくつか漢方薬を飲んでもらい、無事に女の子を出産されました。




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